箱根の未来を、
あなたの手で。
地域と共創する。
株式会社小田急箱根
取締役社長
取締役社長
Hidehiro Mizukami水上 秀博

「小田急箱根」……この会社名からは、何をする会社かわからない、という人がいるかも知れません。その答えは、「箱根観光の魅力向上を通じて地域のみなさまに貢献するためには、何でもできる会社」であると思っています。
当社は、箱根登山鉄道、箱根ロープウェイ、箱根観光船など、小田原・箱根地域で様々な事業を行っていた、それぞれに出自や風土の異なる小田急箱根グループの各社を再編統合し、2024年4月に新たに発足した会社です。箱根登山バス、箱根プレザントサービスという傘下2社と合わせて、ロープウェイやケーブルカー、海賊船の観光輸送、強羅公園やレストラン、ホテルの運営といった観光事業そのものから、清掃や警備など地域のみなさまの日々の生活を支える事業、そして箱根登山電車と箱根登山バスという観光輸送と地域インフラの両面性を持つ事業まで、幅広く手掛けています。
当社最大の使命は、豊かな自然と温泉に恵まれた世界でも有数の観光地である箱根の魅力を国内外の多くの方に伝えること、そしてまた来たいと思っていただくことです。今や観光業は世界的に見ても巨大な産業ですが、特に人口減少が続く日本が成長を続けるには、この観光業の発展が欠かせません。一方で、箱根の魅力向上は当社単独では実現不可能であり、小田原・箱根地域の行政機関や様々な企業・団体、またお住まいのみなさまのご理解やご協力が不可欠です。つまり、当社は、地域に貢献しながら地域とともに成長することを目指し、それがひいては日本全体の成長にも繋がるという、社会的に極めて意義の高い会社です。
当社の前身である小田原馬車鉄道は、まだ東海道線が小田原に来る前、1888年(明治21年)に開通しました。当社グループの行動指針に、「誠実」「挑戦」「共生」の三つを掲げていますが、この中の挑戦の精神は、まさに当時の先達の行動に見ることができます。前述のとおり、当社は「箱根観光の魅力向上を通じて地域のみなさまに貢献するためには、何でも出来る会社」であり、さらに再編統合により、当社には活躍できるフィールドやエリアが格段に増えました。そしてまた、小田原・箱根地域には解決すべき課題も山積しています。当社に入社したみなさまには、まずは地域との「共生」に「誠実」に取り組み、そこで共有した課題解決に向けて、前例や慣習に囚われず、色々なことに「挑戦」してもらいたいと思っています。