点検一つひとつに、
プロの技と情熱を込めて


高校卒業後の就職を目指して工業高校の機械科に進学。成績上位者を目指して勉強や資格取得に3年間取り組んだ。鉄道会社に勤める父と叔父に憧れ、2人と同じ鉄道会社に就職を希望。
憧れの仕事を
地元箱根で叶える
小さい頃、鉄道会社に勤める父の話を聞いてから、将来は鉄道会社で働きたいと考えていたため、学校の先生から小田急箱根を紹介されたときには自然と興味を持ちました。箱根は有名な観光地でもあり、日本の誇りでもあります。そんな箱根に訪れる観光客のみなさんのために安全で快適な電車の旅を提供できる仕事という点にとても魅力を感じました。
実は会社見学で検車区の見学に行ったのですが、電車が好きなのに説明の内容が何も理解できず、少し悔しかったんです。もっと知りたい、もっと深めたい知識がここにある、と感じたのも大きな決め手でした。

五感をつかって
車両の安全をつくりだす
箱根登山電車の車両の検査が私の仕事です。検査は6日、3カ月、4年、8年など、さまざまな周期で行い、車両の安全な運行を守っています。このうち頻度の高い6日ごとに行う列車検査ではパンタグラフや台車・ブレーキ装置等の主要機器の機能および消耗品の状態について点検をします。また、箱根登山電車は急カーブを走行することにより車輪の摩耗が激しく、車輪の交換工事も通常の電車に比べて多く行っています。そのほか急坂が連続するところでは車輪のまさつを減らすためにレールと車輪の間に水をまく仕組みもあり、登山鉄道ならではの設備を勉強しながら点検しています。
仕事で大切なことは、五感で感じること。客室や運転室に不具合がないかを調べたり、台車関係は点検ハンマーで叩いてボルトの音を聞いてゆるみを察知する。そのほか、異臭はないか、損傷はないか、空気が漏れていないかなど、さまざまな状況を五感で感じて事前に見つけ出す。こうした細やかな感覚が必要となる仕事です。


あたりまえの安全が
仕事の誇り
もともと機械いじりが好きなので、工具を使いながら作業する仕事は私にとってとても楽しい仕事です。検車区は普段の検査から大規模な4年、8年周期の検査まで担い、通常の鉄道会社に比べて覚える作業が非常に多くなっています。その点はとても大変ですが、日々勉強して成長できるやりがいのある仕事だと感じています。
一方で鉄道車両の安全を守る仕事ですので、点検には強い責任感を持って臨むことも大切。電車が何事もなく走っていることは、私たちがしっかり点検して安全な車両を保っているということ。そんなあたりまえの安全が、仕事への自信につながっています。


- 1日のスケジュール
schedule - キャリアステップ
careerstep
- 8:15
- 出勤 作業前ミーティング
- 8:25
- ラジオ体操
- 8:30
- 始業点呼
- 8:50
- 列車検査
- 9:40
- 月検査・定期検査または車輪交換
pickup!6日周期、3カ月周期などさまざまな周期で行われる定期点検。周期ごとに定められた箇所を点検する技術を身に付けていく
- 12:00
- 昼食
- 13:00
- 午前作業の続き または2本目の列車検査
- 17:00
- 終業点呼・退勤
pickup!検査の状況により残業はあるが、定時で退勤することも可能。


- 2022
- 入社
鉄道部 検車区配属 技術係技術係として鉄道線車両の保守を担当
- 2024
- 同 検車区 技術係
● 休日の過ごし方 ●
最近はK-POPの沼にはまっていて、推しのグループのイベントやライブにも足を運んでいます。また、K- POPを聞きながらドライブに行き、景色のいい場所で自分の愛車をカメラで撮影するのも楽しみの一つです。
特に日帰り温泉施設の箱根湯寮の温泉やサウナは自然を感じてゆったりと楽しめます。
