観光だけでなく、
箱根の日常も
支えていく仕事


小さい頃からゲームが好きで、プログラミングに興味があり工業高校へ進学。なかでも信号・通信に関心を持ち、その分野での就職を目指す。
地元に貢献したい!
登山電車がそのステージに
就職時には地元の企業に就職して地域に貢献する仕事をしたいと考えていました。生まれも育ちも箱根の仙石原の私にとって、箱根登山電車は通学などで利用していた生活の一部。ですから小田急箱根は就職先として意識していた会社でした。会社見学に参加したときには電務区・施設区・検車区の3つの現場の説明会すべてに参加し、高校時代に勉強した信号・通信分野が生かせる電務区を希望して入社しました。
また、会社見学の現場で中学・高校で親しくしていた先輩の働く姿を見る機会もあり、地元で共に成長できることに魅力を感じました。

箱根登山電車の設備を
日々歩いて点検・整備
電務区では箱根登山電車とケーブルカーの駅や車両へ電気を供給する電線、電柱、変電設備と、踏切や信号機といった信号・通信設備の保守を行っています。基本的に日中は線路を歩いて設備の点検や補修を行い、日中に行う事が出来ない停電を要する点検や補修については電車の営業が終了した夜間に行います。小田原駅から早雲山駅まで約16kmを電務区の10名で保守しています。
日中に線路で点検をしていると、沿線で写真を撮っている鉄道ファンから声をかけられることもあります。あの電柱の上にあるものはなんですか? 信号機はどういう仕組みになっているんですか?といったマニアックな質問を投げかけられて驚くこともありますが、お話しすると「ありがとうございました」と喜んでくださり、私もうれしい気持ちになります。


全てのお客さまのために
電車を止めないという使命
電車や線路の保守作業は、電車が運行している時間では行えない作業を終電後の夜に行なうことになります。夏も冬も屋外での作業が多く、さらに夜間の仕事では体力が必要となることもありますが、私たちの仕事がお客さまの日常を支えていることにやりがいを感じています。特に箱根登山電車は、観光に訪れるお客さまの利用も多いのですが、強羅にある学校に通う学生たちの足でもあります。当時私が強羅の中学校に通っていたとき、雪が降った際に学生の通学のために生徒の輸送が完了するまで電車を動かしてくれたこともありました。そんな当時の先輩方と同じように、地元の学生のためにも電車を止めることがないよう、使命感をもって仕事に取り組んでいます。


- 1日のスケジュール
schedule - キャリアステップ
careerstep
- 8:30
- 出勤 ラジオ体操
- 8:35
- 始業点呼
- 8:45
- 作業現場へ向かう準備
- 9:00
- 作業開始 昼間に歩いて点検
pickup!補修計画の会議や、技術継承のための工具の使い方教育など月に1回は会議が設けられている。
- 12:00
- 昼食
- 13:00
- 作業開始
- 17:15
- 終業点呼
- 22:40
- 夜間作業に伴う最終打ち合わせ
- 23:45
- 最終列車確認
- 23:45
- 作業開始 夜間に歩いて補修および点検
pickup!夜間作業は信号機の交換や動作の点検など暑さ・寒さが厳しい季節でも作業を行うため、体調管理は日ごろから気を遣う。
- 04:00
- 作業終了
- 05:00
- 帰区


- 2018
- 入社
鉄道部 電務区 技術係 - 2024
- 同 電務区
● 休日の過ごし方 ●
基本的にインドア派で、スピーカーやアンプ、ヘッドホン、イヤホンなどオーディオが趣味。音楽にあった機材を選んで音に没頭しています。
また職場の先輩と一緒に他社鉄道の廃線跡地などの鉄道施設を見学しに旅行したこともあります。
箱根湿生花園から望む仙石原のすすき草原は素晴らしい風景です。
