※掲載内容(会社名や部署名等)は2024年3月以前の情報です。
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土木系出身の私は、技術系採用として小田急箱根ホールディングスに入社しました。技術系と聞くと、あまりお客さまと接する機会のない仕事というイメージがあるかもしれません。しかし、小田急箱根ホールディングスでは、技術系の社員もジョブローテーション制度によってお客さまと接する仕事に従事する機会があることが大きな魅力であり、私が入社を決めた一番の理由となりました。
実際、私は箱根登山鉄道等のグループ各社での研修期間を通じて、各駅や案内所等での接客を経験し、お客さまが周遊される際に誘導設備・標識の位置や形状がいかに重要かを痛感しました。駅舎の構造によっては、トイレの位置一つをとっても、毎回のように聞かれてしまうような駅もあり、「わかりやすさ」というものがいかに難しいかを学ぶことが出来、それは現在の業務にも大いに役立つとても大切な財産となりました。
私は現在、箱根山内における交通結節点整備事業における工事計画・施工管理を主な業務として行っています。加えてグループ各社の中長期計画の管理など、幅広い業務を担当しています。その中でも箱根登山鉄道の早雲山駅駅舎改築工事という大型の投資案件に携わり、その企画から工事管理、諸官庁への協議といった部分まで手がけられていることに大きなやりがいを感じています。
このような大規模工事ともなると、施工計画を練るにあたり工事関係者との連携を密にし、不備や手戻りのないよう努めていますが、往々にして実施段階で思わぬ問題が発生し、計画時点との差異が発生してしまい、しばしばその対応に苦慮しています。
しかし、難しい部分でもある反面、その解決を図るために模索する事はとても面白いと感じています。
これまでで印象的だったのは、箱根登山鉄道の線路保守業務に携わったことです。基本、レールなどの交換作業は営業運転終了してから翌朝までの始発までの限られた時間内に作業を行うことから、時間内に終了できない場合、列車運行を妨げてしまいます。
そのため、現場では昼間の準備から全員が一丸となって行い、決してミスが許されないという緊張感の中、真剣に作業に取り組みました。予定通りに作業を終えられたときは、いつも達成感と安堵感に包まれたものでした。これからもお客様に「あたりまえ」に利用し続けて頂くことの困難さと重要性を心に留めて、箱根エリアの移動円滑化機能の拡充を図っていきたいと考えます。
箱根は、豊かな自然や温泉施設などを巡るのに、豊富な交通手段が整備されています。加えて移動する際の乗り物の特殊さから生じるエンターテイメント性の高さも、大きな魅力です。今後も“より周りやすい箱根”を意識した箱根エリアの交通結節点整備を図るとともに、箱根のみならず、様々な地方自治体と協力して国内外の観光客を箱根に来訪していただくための拠点整備に挑戦したいと考えます。