※掲載内容(会社名や部署名等)は2024年3月以前の情報です。
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今も覚えているのが、幼稚園の遠足で箱根に行ったことです。満面の笑顔の写真が残っており、幼いながらに箱根を満喫したことがうかがえます。高校時代は、雨の日には箱根登山バスで通学しており、地元の私にとって箱根はとても身近な存在でした。就職活動に際して小田急箱根ホールディングスを選んだのも、ごく自然なことだったのです。
入社後は、箱根観光船に出向。ちょうど新型海賊船「クイーン芦ノ湖」の就航に携わることができました。横浜の造船所へ見学にうかがったときには大きな鉄の塊だったのですが、それが芦ノ湖に運ばれてきて組み立てられ、塗装を施されて立派な船の形に。そして、帆を張って芦ノ湖に滑り出していった瞬間の感動は忘れられません。船内に航行中の位置を示す表示を設置したり、多言語放送アナウンスの制作に携わったりしたほか、就航当日の式典の司会を務めたりといった得がたい経験もできました。忘れられない想い出です。
入社3年目に、出向先から小田急箱根ホールディングスへと異動。経理グループの所属となり、箱根登山バスの経理業務を担当することになりました。数字の苦手な私にとってはまさに想定外の配属だったのですが、成長へのチャレンジだと受け止めました。
実際、最初の頃は伝票の見方や処理のルールすらわからなかったのですが、次第に数字を読み取る感覚が身についてきて、今では間違った数字に接すると直感的に違和感を覚えるようになりました。また、常に費用対効果を考えて取り組むため、数字の妥当性というものを意識するようになり、当社の事業に対する自分の視野が広がったと実感しています。
一方で、箱根観光船に出向していたときに学んだ、きちんとお礼をすることの大切さは、今も忘れないようにしています。箱根観光船では、お客さまに対して常に“来てくださってありがとうございます”という気持ちで接していました。今は、周囲の先輩に経理の業務を教わったり、現場の方が伝票を時間通りに提出してくれたりといったことに対して、ありがとうという気持ちを大切にしています。この先、どんな仕事をすることになっても、この姿勢は変わらずにいたいと思います。
自分にとって想定外だった経理の仕事を経験したことで、私は大きく成長できました。今後は総務や営業の仕事にもチャレンジしたいですし、箱根登山鉄道の現場で管理部門の仕事もやってみたいと思います。グループ会社を通じて幅広く事業を展開している小田急箱根ホールディングスだからこそ、活躍の場は多彩です。ぜひさまざまな業務を経験することで、ゼネラリストとして歩んでいけたらと考えています。
私はテーマパークが大好きで、夜行バスを使って遠方のテーマパークにもよく遊びに行きます。テーマパーク好きだからこそ思うのは、箱根をまるごとテーマパークにしたいということです。単なる観光地という枠を超え、老若男女、誰でもがワクワクして過ごせる場所にしていくことが、これからの箱根に対する私の夢です。
私にとって箱根は、幼い頃から身近すぎたため、魅力とは何だろうと改めて考えることはありませんでした。しかし、私の就職をきっかけに家族が観光船やロープウェイに乗るようになり、その楽しんでいる姿を見て、誰でも気軽に出かけて非日常的な時間を楽しめることが箱根の魅力なのだと気がつきました。私が特に気に入っているのは、冬の澄んだ空気に包まれた箱根です。富士山なんて美しすぎて、朝一番の景色はまるで別世界。そんな冬の箱根の魅力も、ぜひ伝えていきたいと思います。